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一般社団法人 生態系工学研究会は、水域生態系を保全・復元・創出するための活動を行い、その成果を社会に役立てる研究会です。

WG3「環境変動にも粘り強い構造物」研究活動紹介

耐波機能の向上に合わせて環境共生機能も向上させる構造物設計について検討しています

研究の背景と目的

  津波被害に対する粘り強い構造物建設、地球温暖化による水位上昇や台風などの大型化に伴う設計基準の見直しや耐用年数を過ぎた構造物の長寿命化のための構造物の改修の要請が高まっている。
これらの構造物は、従来型の設計思想に基づいた耐波機能のみに着目した経済性優先の設計・施工で良いのだろうか。 環境共生事業で培われた多くの知見をもってすれば、構造物断面の一部を工夫することで豊かで環境変動にも粘り強い構造物の整備が可能である。

粘り強い環境共生構造物をめざして

 耐波機能の向上
従来型構造物と比較して耐波機能を向上させるためには、図-1に示すように防波堤本体の自重増加や背後に滑動抵抗(+マウンド洗掘防止機能)を付与する方法が考えられる。
図-1 防波堤の耐波安定性の補強イメージ

 環境共生機能の向上
環境共生機能を向上させるためには、直立構造よりも人工的な浅場を付与することが望ましい。浅場は、藻場等の既存の生態系が形成されている水深帯に形成することが望ましい。
図-2 環境共生機能向上のイメージ

 耐波機能と環境共生機能向上
付与した人工浅場の水深帯を多様にすることで、環境変動に粘り強く対応する環境を形成できる。
図-3 耐波機能と環境共生機能向上のイメージ

バナースペース

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